過去の研究日誌2

過去の研究日誌 二冊目


 二〇〇一年一月二十一日(日)

 「俺の屍を越えてゆけ」で、無事、前半戦、終了。
 が、それにより、敵が強力になったため、これまではさくさくと倒していた相手にでも苦労するようになった上、貰える戦勝点(経験値のようなものです)は、今までと変わりなかったりする。ひどい。
 それでも進んでいる内に、初めて、今まで面白がっていた、とある人物が許せなくなった。
 そして、別のある人物が信じられなくなった。
 「これが女神転生シリーズだったら、○○○を倒した後、×××も倒しに行くんだろうね」
 「当たり前よ、メガテン(女神転生)での俺はいつもニュートラルだ」
 兄との会話より。

 とりあえず、幻灯屋で一族全員の写真を取ろう、という、私にとっては朱点童子打倒以上の悲願が続行中である。


 二〇〇一年一月十九日(金)

 ・・・最後の数日は時間の感覚が無くなっていたのか、今日が何日の何曜日かも思い出せなくなっていた。
 ともあれ、卒論は無事完成。二十一枚(原稿用紙四十二枚分)、というのは、卒論としては短い方なのだろう。しかも、当日まで資料をめくっていた。後半の構成は滅茶苦茶だし、先生が「後一週間早く、この状態にもってきていたらね」とおっしゃったのが悔やまれる。
 まあ、いい。とりあえず、出すものは出した。
 ちなみにどんなものを作ったかというと、現代中国の農村における、食べ物とお金と人の話。


 二〇〇一年一月十日(水)

 連載されている漫画の紹介は、卒論が片付いてからでご勘弁を。(ビデオに録画した映画も観ていませんし、ゲームもしていないんです)
 その、卒論に関する話題。冬休み、私は卒論の規定枚数が原稿用紙三十枚以上であるにも関わらず、ワープロ原稿十四枚ほどしかできていないことにひどく焦りを感じていた。

私「すいません、先生、枚数が全然足らないんです」
先生「ああ、いいよ、まだ締め切りじゃないし。何枚?」
私「ワープロで十四枚打ったんですが」
友人「じゃ、後一枚じゃない」
私「え?」

 よくよく考えてみたら、ワープロ原稿で提出する場合、規定の字数は32×25、つまり、800字だったのである。原稿用紙で提出する場合、一枚の字数が400字であることは言う間でもない。
 ・・・何だか、どっと力が抜けた瞬間であった。
 でも、どう考えても今の内容ではつまらないものなので、また資料を引っ繰り返さなければならないのだが。


 二〇〇〇年十二月二十六日(火)

 日本では、若手の二枚目俳優しかMLは作ってもらえないのだろうか。「ならお前が作れ」と言われそうだが。
 外国の、某俳優のML(勿論英語)を眺めながら思ったこと。


 二〇〇〇年十二月十八日(月)

 「俺の屍を越えてゆけ」を始める。
 が始めた途端、不安に襲われる。
 「あなたの子供の親となる神を決めてください」(以下、括弧内の言葉は記憶に基づくものですので、多分に間違いを含んでおります)
 ・・・ちょっと待て。お見合いも無しに決めなければならないのか。
 取り敢えず、適当に外見で決める。というか、外見以外の何で決めろ、というのだ。
 「おめでとう、元気な男の子ですよ」
 おお、めでたい。主人公、がんばったなあ。オープニングでいきなり生死をかけることになるとは思わなかったぞ。
 待てよ。この場合、神様はひょっとして○○か。
 それをいうなら、女の神様だって○○だしさ。神様も大変だ。
 「朱点童子を倒した暁には、節子(本当は本名で遊んでいます)、あなたはこの地上によみがえるのです」
 それって、私はよみがえるけれど、私の子孫はよみがえらないよ、ということ?
 じゃあ、「俺の屍を越えてゆけ」ではなくて、「お前らの屍を踏み越えさせろ」にならない?
 多分、私の勘繰り過ぎだろう。いや、勘繰り過ぎだと信じよう。

 かくして始まったわけだが、奥義は子供じゃなければ継承できない、とか、双子が生まれることがある、とか、予想外のことが次々と起こるので大変に苦労している。
 一番引っ繰り返ったのは、土の属性の女神の子供(男です)が無事成人したときのこと。お手伝いのイチ花の言葉によると、
 「どうやら、土の属性の神様を慕っておいでのようです」
 それって、自分のお母様のことじゃないだろうな、と不安に襲われる。 

 本当は初代に四人子供を産ませて、「世紀末救世主伝説」とかしたかったのだが(世紀末じゃないって)、末子相続となると、当主の座を継いだときにまだ成人にもなっていないとか、色々と問題が起こるので、長子相続とする。


 二〇〇〇年十二月五日(火)

 バイト先のスーパーでよく買われていく、出来合いのホットケーキを購入して、食す。ホットケーキだった。まずまず、というところ。

 卒論の準備のための準備、というか、資料集めの段階でけつまづいている今日この頃だったりする。
 本格的に取りかかる前に、片づけておくべきことは片づけておきたい。

 そろそろゲームボーイ版が出るというのに、ちまちまと頑張っているSFC版ドラゴンクエスト3だが、とうとう匙を投げて、遊び人三人を賢者に転職させてしまう。そうして、レベルをある程度かせいで、何の気もなくサマンオサの偽物の王と戦わせたら、あっさりと倒してしまった。
 しかしながら、やはり戦うだけの戦闘では寂しいので、無事パルプンテを覚えたら、遊び人に戻すつもりである。
 とりあえず、今は口笛が吹ける、やたらと運の良い賢者三人及び勇者様ご一行、ということで我慢するしかない。  「ベイグランドストーリー」も続きをしていないし、兄が「俺の屍を越えてみろ」を買ってきたので、それにも興味があるし(ブロックを六つも使うところが痛い)、・・・

 モーニング娘。は、矢口真理も区別が付くようになった。めでたい。


 二〇〇〇年十一月二十日(月)

 昨日、一昨日は私の通っている大学の学園祭だった。
 私は都合で、昨日しか部活の手伝いをしていないのだが、山の上にあるにしては、そこそこに人が来られた。
 しかし、今年の我が部の立地条件はかなり悪い。校舎の一室で部誌の配布と占いを、模擬店でバザーを行ったのだが、どちらも校舎の端と庭の端。しかも、模擬店で、プロの方が無料で占いをしているし。
 それでも覗いてくれた、もしくはお買い上げいただいた方は本当にありがたい。
 ちなみに、今回最も嬉しかったのは、何年も前からあるのでどなたが持ってこられたのか分からない、「あしたのジョー」のキャラクター(ジョーや力石さんではない、私はまったく知らない人)が描かれているミラーを、「これは「あしたのジョー」ファンとして買わねば!」と、通りすがりのお兄さんが買ってくださったことだった。お兄さん、ありがとう。

 まったく関係のない話になるが、先日、つんくの「LOVE論」を読んだ私は、一昨日のある番組にモーニング娘。が出ているのを見て、妹に「これは誰だ!これは!」と聞きまくり、その結果、めでたく、後藤真希は何とか区別がつくようになった。
 これまで、区別がついていたのは中澤裕子ただ一人だったので、進歩した、かもしれない。
 妹は「姉さん(何故か中澤さんのことを妹はこう呼ぶ。気持ちは分からないでもない)ともう一人ぐらい区別がついたんなら、それでいいんじゃないの」と言うのだが、何となく気にするようになったし、もうちょっと頑張ってみようかと思う。
 何しろ、男女問わずに五人以上のグループで、私がすぐにメンバー全員の姓名をあげることが出来、且つ顔と名前が一致するのは、SMAPだけだったりする。それではあまりにも寂しいので。


 二〇〇〇年十一月十三日(月)

 おいおい、一か月以上も記入していないものの、どこが日記だよ。

 最近、こちらのトピックスにはまっている。「あるある」と苦笑したり、「そういえば!」と驚いたり。楽しすぎて困る。

 ドラゴンクエスト3は、サマンオサの偽者の王が倒せずに苦労している。
 そりゃそうだ、遊び人の三人は、未だに転職していないんだから。
 最初の予定では、ダーマの神殿に到着次第、賢者に転職するはずが、実際に転職させた後の、戦闘における味気なさに、思わずリセットを押してしまったのだった。
 レベルも限界に達してきたのか、レベルアップしても、各能力値が1のみ上がるか、もしくはまったく上がらなくなったりする。これでは、経験値を稼ぐ気力も沸くはずがないが、まあ、頑張って上げてみるか。
 ・・・ひょっとして、ジパングのヤマタノオロチを無事退治できただけでも、奇跡なのだろうか?

  ・「背後霊24時!」 がぁさん ヤングチャンピオン(秋田書店)

 現在のところ、手にするのをためらってしまう雑誌。というより、お姉さんが(はっ、年齢的には、彼女達はもう「お姉さん」ではない!?)表紙になっている雑誌は、例え週刊少年サンデーでもためらうものがある。
 物語は、唐突に霊となってしまっている少年、まさる君が、あの世に行くまでの順番待ちの期間、背後霊となることを言い渡されることから始まる。
 担当(?)することとなった人間は、年上の女性、みちよさんで、最初は戸惑っていたまさる君も、その、裏に一癖や二癖どころではない事情が隠されている彼女に、戸惑っているどころではなくなってしまう。更に、多くの人間や霊達が絡んでくるのだが、はたしてまさる君は無事、背後霊としての任務をまっとうできるのか。
 女性の裸が出てくるどころか、・・・という話なのだが、雰囲気は明るく、各キャラクターの造型も、女の私がまったく不愉快を感じないぐらいに(良い意味で)都合悪く作られております。紋切り型の女性キャラクターが出てくる話が並ぶ中で、独特の意思が感じられるキャラクターは新鮮だった。
 物語も佳境だそうで、これまでの複線がどのように生かされていくかが大いに期待できるところ。私は、どうやらまさる君と奈緒ちゃんの今後が気になるところなのだけれど、・・・実は死んでいなかった、というオチはないのかしら。なさそうか。
 ともあれ、みちよさんの言動に振りまわされるだけ振りまわされても、女性不信に陥っていないまさる君は本当に偉い。


 二〇〇〇年九月二十九日(金)

 ドラゴンクエストを遊んでいる。といっても7ではなくて、3。SFC版ではあるのだが。
 パーティは、勇者(女)、遊び人(女)、遊び人(男)、遊び人(女)。気がついたら金縛りにあって麻痺したり、逆に冗談を言って敵を笑わせたりするので、油断を許さない状況だったりする。
 今、イシスのピラミッドに挑戦しているのだが、うっかり黄金の爪を拾ったばかりに、ピラミッドでは一、二歩も歩かない内に敵が出てくるので、九十九個、薬草を抱えても、二階に上がるのがやっとだったりする。
 はたして、全ての宝箱を開くときは来るのか。

・「恋愛−CROWN−」 高河ゆん COMIC Crimson(集英社)

 COMIC Crimsonは、あまり知らない雑誌である。手にすることがあっても、この話しか読まないし。店頭でもあまり見かけないので、「ひょっとして、休刊になった!?」と焦ることもしばし。関係者の方、ごめんなさい。
 主人公は田島久好(たじま ひさよし)。彼が、修学旅行の途中でアイドル、藤尾理真(ふじお りま)に出会うことから話は始まる。
 実はこの時、久好に理真の元マネージャー、池柴(いけしば)が目を付け、後に再会した久好しスカウトする。一目で理真にひかれていた久好は、それを承諾し、芸能界に入ることを決めるのだが、・・・
 誰かを好きになる、という行為に、どの人物ももがき続ける話なのだが、それぞれの主張や行動に違いがくっきりと現れていて、大変興味深いと思う。特に、久好のもがきぶりは端から見て大変面白い。面白がられて、久好は迷惑だろうけれど。
 問題は、理真は池柴一筋だったりするところなのだが、最新話では久好も池柴さんも、それぞれに問題発言を投げかけたりして、理真も自分の気持ちを考え直す時期に来ているようだ。
 最終的には、落ち着くべき所へ落ち着くらしいが、・・・どうなるのだろうか。


1  二〇〇〇年九月二十一日(木)

 毎日行いたい、といいつつ、早速約束を破ってしまった企画の続き。

・「壁ぎわ税務官」 画・佐藤智一 脚本・コミックブレーン推進委員会 ビックコミックオリジナル(小学館)

 実は、私にとってこの雑誌は、通読歴は週刊少年ジャンプに次いで長い雑誌だったりする。いや、ジャンプは一時、読むのを辞めていたから、これが一番長くなるのか。
 主人公は札岡県税務課の特別徴収官、鐘野鳴樹(かねの なるき)。視点は彼と仕事を共にする新人の公務員、石上正直(いしがみ しょうじき)からのものとなっているが、間違いなく主人公は鐘野の方である。そして、この物語は、税金の滞納者から、鐘野と石上が、いかに税金を徴収するか、という物語である。
 税金の徴収、というと、やはり映画「マルサの女」を思い出すが、この話にあのような派手さはない。滞納者も、小さな店の店長とか、会社員とか、どこにでもいそうな人が多い。
 だが、断言しよう、その徴収のえげつなさは、間違いなく鐘野の方が上である。徴収するためなら、犯罪まがいのことまでしてしまうその仕事ぶりは、石上と一緒に「これでいいのか!?」と頭を抱えたくなるが、石上を始めとする、同僚や滞納者とのやり取りが独特で、又続きが読みたくなってくる。
 鐘野や石上を始めとする名前の付け方に始まって、設定の隅々まで、漫画であることに徹しているのが、かえって清々しい。加えて、鐘野のような、読む人に不愉快感を与えかねないキャラクターは、最近の漫画では珍しいと思う。
 急展開が起こって、鐘野も腹をくくらねばならない様子だし、石上も成長が必要な時期に来ているようだが、一件落着した暁には、鐘野のあの、毒々しい笑いが見たいものだ。


 二〇〇〇年九月十四日(木)

 昨日はセカンドインパクト予定日だったので、色々とエヴァについて思いを巡らしておりました。
 シンジはやっぱり駄目な奴だったな、とか、私がアスカを嫌っていたのは(そうだったのですよ)男性の、「女なんてこういうものだよな」という見識が他の女性キャラクターよりも露骨だったからだな、とか、シンジかゲンドウしか選べなかっただなんてレイも不憫にな、とか、自分の部屋の散らかりようがミサトさんのそれに勝たないように気をつけよう、とか、リツコさんももう少しにこやかな人だったらユイさんに勝てたのに、とか、色々と。

 さて、今日から一日一作品(予定)、連載中の漫画について感想を述べます。

・「風とマンダラ」 立川志加吾 週刊モーニング(講談社)

 週刊モーニング、という雑誌は、多分週刊漫画誌では一番奥が深い雑誌で、私の兄も読んでいるのですが、二人の気に入っている漫画がほとんど重ならない。重なっているのは山下和美「天才柳沢教授の生活」ぐらいです。
 しかも兄は、私が単行本一巻を買ってくるまで、この漫画の存在を知らなかったのでした(おい・・・)。
 そして読んで一言、「談志になりたい」やっぱりそうか。
 作者はかの立川談志のお弟子さんだそうで、これは、作者本人を中心に、落語家の生活を描いた四コマ漫画です。
 やはり、いくらノンフィクションとはいえ、誇張した部分、わざと省いた部分はあると思うのですが、それを踏まえつつ、さまざまな手で笑わせてくれる。特に立川談志師匠の傍若無人振りや(ほめ言葉)、前座である己の生活を茶化してしまう下りは、回を重ねる毎に面白くなってきます。
 特に、ここ数週間の、前座の方の何人かが破門になってしまった下りは、気の毒ですが、「いいのか。私、本当にいいのか!?」と思いつつも、笑いましたよ。
 早く、巻頭か表紙を飾れる日が来ることを。

 本日、「合い言葉は勇気」最終話!


 二〇〇〇年九月八日(金)

 ごめんなさい、「合い言葉は勇気」で、「八犬伝」の八犬士にちなんだ人物の最後の一人は齋藤氏ではありませんでした。
 昨日、最後の一人が出てきた。正真正銘、弁護士の、杉浦直樹扮する赤岩一孝氏。この人物、どうやって登場したかというと。
 最後の数秒で、どこにでもいるようなお爺さんの姿で登場。しかも家の前にいた仁太郎の姿を見るなり、赤い洗面器を持って(・・・あ)逃走。
 で、最終話に続く。またまた、しっかりと覚えてしまった。
 どうもこのドラマ、一回目の出来が今ひとつだったようで(私が見たのは三回目から)、一回目を見て辞めた方もいらっしゃるらしい。寂しい話だが。

 山寺宏一扮する毛野智光も、三回目はちょい役ぐらいの登場だったのに、今は十分に中心人物で嬉しい限り。反論をさせぬよう、思い切り早口で説明をした後、「弁護士の毛野です」と自己紹介したシーンがお気に入りである。
 もっとも、一番気に入っているキャラクターは、その自己紹介された相手である、寺尾聰扮する琴井悌一郎お兄さまなのだが。
 網干に「(裁判で)後悔することになるぞ」と言われたときの返答で参った。
 「もう、してるよ」
 ああ、悌三さんになりたい。

 と思いつつ、とあるページの人気投票に行ったら、お兄さま(何故お兄さま呼ばわりする?)が二位以下に百票以上の差を付けて、一位の栄冠を得ていた。
 ちょっと寂しいので、気をつけダルマに投票する。

 予告です。次回から、雑誌で連載されている漫画について、色々と書くつもりです。目標は一日一作品なのですが、・・・


 二〇〇〇年八月二八日(月)

 君は一昨日の町内会ドミノを見たか!
 壮大且つ徹底した馬鹿馬鹿しい企画で、大変楽しめた。四日市のドミノを見ただけで力尽き、チャンネルを変えたが(根性のない我が家)。

 昨日はSuper Comic Cityに行ってきた。てっきり十時からと思い込んで、「開場時間ぐらいに着けばいいか」と行ったところ、十一時からだった。まあ、おかげで会場二十分ほどで入れたし、パンフレットも十分にチェックできた。
 パンフレットを一目見て、「こんなもの、全部回れるか!」と、回るのは「ONE PIECE」のみにする。アンソロジー等で気に入ったサークルさんを見て、ノーマルなカップリングを扱っているサークルさんを見て、後は端から端まで丹念に見ていく。
 おかげで、一時にIFC更緒粗さんと待ち合わせ場所へ向かったときには、既に鞄の許容量一杯の本を購入していたのだった。・・・給料日三日目だから出来ることである。
 おまけに、先日のゲンドウ板オフで、間違えてIFCさんに渡してしまった本は、やはり「ONE PIECE」の本だったし(爆)。IFCさん、持ってきて下さって、ありがとうございました。
 「海中花」のenopuさん、カスミヒメサクラさんにもお会いできたし(そしてシャンクスとマキノさんの本を入手できたし)、大変有意義な時間を過ごせた。
 とはいえ、素に返る瞬間、というものは存在しているのであって、お金のことは、まあ、許容範囲だったし、覚悟はしていたから良いのだが、問題は家に帰って、
 「・・・どこにこれを置こう?」
 と思ったときである。
 とりあえずはサイズ別に二つに分けて、それぞれ家にあった紙袋に入れたが、うっかり家人が中身を見ないとも限らず、今のところは何気なく押し入れにしまっている。
 お気に入りのサークルさんの新刊も買ったが、通販で予約した本は流石に買わず、「ああ、予約さえしなければ、予約さえ」と悶え苦しむ。
 後、嬉しかったのは、殿方中心のお笑い本(やおい本に非ず!)を発見したときだった。表面は平静を装い、心の中は新EDのナミのように喜びつつ購入。
 何故あの膨大なサークルの中からあれを見つけることが出来たのか。三つ子の魂百までも、か?


 二〇〇〇年八月二十六日(土)

 PS版「lain」やっとのことで終了。しかしこのエンディングは何なの。
 アニメと違って、救いようのないラストだったので悲しくなる。


 二〇〇〇年八月二十五日(金)

 訪問者が15000人を越えていた。めでたい。
 これもひとえに、来室して下さった皆さんのおかげです。これからもどうぞよろしくお願いします。
 記念の更新が何もないのが辛い。

 「合い言葉は勇気」を見ていたら、第八回だった昨日にして新キャラが出てきた。
 その人物、弁護士の網干氏に「誰でしたっけ?」と何度も尋ねられて繰り返し名前を言ったり、仁太郎達にも自己紹介する際に何度も己の名前を口にしたりしたため、視聴者のこちらはすっかり彼の名前を覚えてしまった。恐るべし、三谷幸喜!
 「八犬伝」の仁義礼智忠信考悌にちなんだ名前の人物、最後の一人、齋藤礼。来週から見る、という方がもしいらっしゃったら、彼の役割に注目して下さい。後、「考」の人物、田中邦衛扮する前村長、守孝氏は既に死亡していますので、ご注意を(涙)。
 来週からは遂に裁判だ。

 それにしても、津川雅彦扮する網干氏の悪人ぶりは最高だ。
 津川氏、「世界で一番パパが好き」でも弁護士役(明石屋さんま扮する主人公が勤めている、弁護士事務所の所長)だったけれど、あの時は人のいい役だったなあ。奥さんは別れたか死んだかでおらず、娘を一人で育てた父親としての面もあったし。
 その娘の恋人が外国に行くので、今すぐ結婚して彼についていく、と主張され、父親としてそれを反対したために登場人物達皆でもめた回があったのだが、最初は味方だった人物が己の言い分を論破されて次々と娘の側についてしまい、とうとう味方がいなくなってしまった途端、それまで頑固に反対を繰り返していたのが一転して、「頼むよ。突然行くなんて言わないでくれ、寂しいんだよ」というようなことを言いながら、泣き出す下りが絶品だった。
 あれをされると、娘としては弱る。父親が、普段から娘に泣きつくような人だった場合は別だが。

 エヴァ小説のメガヒット、GenesisQのnaryさんが、「名台詞選」を見ていらっしゃることが判明したので、ひっくり返る。
 日記にリンクを張って下さったおかげか、ここ数日のカウンターも少し多めに回っている。かたじけない。


 二〇〇〇年八月二十二日(火)

 前回の続き。
 では、どうしてLASやLRSを受け付けないのか?
 LRSのほうは、まあ、下記の通りですので置いておいて(苦笑)、LASは、別に構わないのではないか?
 よくよく考えてみれば、大抵のLASでは、アスカがシンジにべたついているんですよね。
 アスカは本編ではシンジにべたついたりしない。べたついたのは加持さんだけです。
 そして、例え二人がべたつくとしても、加持さんにしたように、シンジにべたつくのか?
 答えは否でしょう。相手が違えば、態度も微妙に変わってくるのが普通です。その辺りをうまく書けていない話がとても多い。
 実際、まったくべたつかないLASはすんなりと読めました。
 まあ、本当の理由は、私の、恋愛ものに対する好みなのでしょうけれど。

 私信の返信。(私宛てのものでなかったらどうしよう)
 彼の台詞は、入選した台詞とどちらにするか迷った末、泣く泣く外しました。


 二〇〇〇年八月十七日(木)

 両親が四国へ旅行に行った。私ら子どもはお留守番である。
 そもそも、私は旅から帰ってきたときの、カーテンを閉め切っている、何やら良くない空気のこもった部屋、というのが苦手だし、寝床が変わると眠れない人間なので、留守番は大変気が楽である。
 ああ、今年の夏も泳ぐことなく終わるのか。学校のふもとが海岸だというのに。
 (私は「水の中でいつまでも“浮いていられる”人」と家族に太鼓判を押されている)
 ・・・見た目が浮いていようと沈んでいようと構わないから、とにかく泳ぎたいよお!

 絶叫は置いておいて(夏以降でも室内プールでもいいからいつか泳ごう)、最近、「ONE PIECE」のサイトを色々と回っている内に、ふと、
 「私、エヴァのサイトを色々と回っていた頃は、カップリングは嫌っていたよなあ」
 と気付いた。
 そう、私はカップリングの話が嫌いだった。特に、いわゆるLAS(このネーミングも何とかならなかったのか、というぐらいに脱力もの)も嫌で、嫌で、仕方がなかったのだ。
 「でも、「ONE PIECE」の話は気にせずに読んでいるなあ」
 と思った私は、「ひょっとしたら食わず嫌いだったのかしら」と大いに反省し、それではいけないと、試しに、2、3のLASのページにお邪魔した。
 ・・・駄目だった。
 ごめんなさい、やっぱり私はエヴァの甘い話は受け付けないようです。
 大体、私は劇場版を観るまで、レイとゲンドウの組み合わせにしか興味がなく(おいおい・・・)、劇場版を観て初めてリツコさんとゲンドウの組み合わせに興味を持った(ヒカリとトウジ、ミサトさんと加持さんは拒否反応が起こらなかったか)人間なので、考えてみれば、LASだの、LRSを読んで首を傾げない方がおかしいのだった。
 ちなみにこの世で何が一番読めない話かというと、レイがゲンドウをあっさりと捨ててシンジのところへ走り、いちゃつく話。某時間逆行物の連載も、それで読めなくなった。・・・そういえば、EoEもゲンドウ、捨てられていたような。
 そして、同じぐらいに読めないのが、ユイさんが戻ってくる話。その後、ゲンドウと寄りを戻そうが別れようが冬月さんかシンジ(爆)と結ばれようが、とにかく読めない。
 何故だ。


 二〇〇〇年八月十五日(火)

 ラジオの前でむせび泣く両親にそっと背を向けて、僕は家を抜け出した。
 良く晴れた日だったが、外には誰もいなかった。
 僕は走った。行く先を決めぬまま走り続けると、いつの間にか、原っぱに出たので、仰向けに、大の字になって寝転がった。
 目を開ければ、空が見える。
 目を閉じれば、蝉が鳴いている。

 その日に起こった出来事が、本当はどのような意味を持っていたのか、僕は未だに知らない。
 ひょっとしたら、いや多分、僕は死ぬまで、それを知ることはないのかもしれない。
 ただ、僕が知るのは、その日の空がとても綺麗だった、ということだ。
 いつまでも、その空を眺め続けていた。


 ある方のお話を元に書いたものだが、これを題材にすると、やはり体験なさった方の話の印象にはかなわないし、感傷的にならないように書くのも難しい。ああ、未熟。

 話はがらりと変わるが、今、必死で仕上げようとしている、うらかみさんのページのリレー小説「トラウマシンジ君」第四話が終わったら、投稿作品一覧も作成しようと思っている。
 他に、naryさんのところへ話を送る約束をしているし、みゃあさんのところへいい加減に連載の最新話を送らなければならないし、BLEADさんのところへアキの話を送りたいし、そう言えばお前Yuiさんのところへ話を送る約束はどうなったんだとなるし、無論自分のところのページの連載二つに「百星聖戦紀」の人物辞典も取りかかりたいし、「ONE PIECE」の話も書きたくなってきたし、他の作品でもオリジナルでも書きたい題材はあるのだが、それはいずれまた。
 (あ、部活の冊子に出す原稿も取りかかっていない)


 二〇〇〇年七月三一日(月)

 何と、丸々二週間もここの日記ですら放っていたのか。自分でも少し驚く。
 さて、下のジャンプサイトの「ONE PIECE」イラストギャラリー対応表だが、遂に四時のものが入手できたので追加した。いや、四時に起きるのは辛かった。夜更かしするのにも起きるのにも、一番難しい時間だと思う。

 本来ならば、三浦真奈美「女王陛下の薔薇」完結及び「異端のシェン」開幕についてや、オタク座談会完結編「絶版」の感想とかを書き込まねばならないのだが、それは後日に回して、一言。
 ごめんなさい、先週と先々週に読んだ漫画をメモしていません(馬鹿!)。
 幸いにも(どこが)明日からは八月なので、この際、宣言いたしましょう。夏の特別企画ということで、感想付きで再開いたします。
 なお、表紙でうら若き女性が水着姿になっているような雑誌の漫画も(と言ったって、週刊少年サンデーも最近そうだよな・・・)これまでにしれっと載せているので、感想を読んで、万が一「へえ。面白そうだな、読んでみよう」と思われた場合、お手に取られる場合(もしくはご購入なさる場合)は十分注意して下さい。
 と言うか、何でそんな雑誌の漫画を読んでいるんだ、私(立ち読みとはいえさあ)。


 二〇〇〇年七月十七日(月)

 下のジャンプサイトにおける「ONE PIECE」の二十四時間イラストギャラリーの表に二時、三時、五時の物を追加。後は四時と、スペシャルイラストのみである。まあ、とりあえずは四時のものの入手のみでいいか。

 先週の木曜、と、ある有名サークルさんから同人誌を受け取る(こんな時期に何をやっとるんじゃ、私わ)。期待に違わない力作揃いで、特にキャラクターの死を真正面から取り扱った話には、感無量の思いで本を閉じた。
 だが。
 だが、私は、どんなに感無量となっても、キャラクターが綺麗に死んでいくラストを見ると、すぐに疑問がもたげてしまうのだった。
 話が優れていない訳ではないのである。けれど、私にとって、物語の最も優れたエンディングとは「続く」なのだ(決して、未完という意味ではない)。後、少年漫画とゲームで、キャラクターが死ぬ、という展開には少し食傷気味であることも起因している。
 という訳で、今、私は「あんな展開、認めないぞ」と思っている。
 でも、再読すると、再び感動できない、という訳ではないので、とても困っている。

 えー、最近、日記の方でそちらの関係の話が増えてきたので、嫌な予感がされていた方もいらっしゃると思うが、実は最近、「ONE PIECE」のファンページを拝見している内に、ゾロ番だのゴロ番だのを三つ踏み、当然、それぞれのページの方からリクエスト権を頂戴してしまったのだった。
 ・・・
 ・・・作るしかないでしょう?
 という訳で、近日、コンテンツを拡大することとなった。
 今後の課題は、
・模様替え(ううむ、去年変えたときはとても涼しく見えたのに)
・上記の通り、「ONE PIECE」のコンテンツ作成
・研究室出口の大幅改造
 等々、である。

 先週読んだ漫画(注・これは発売日ではなくて、私が読んだ日を記しています。例えば、なかよしと花とゆめに関しては、最新号はとっくの昔に出ていますが、残念ながら私自身が未読のため記入しておりません)

 七月十日(月)

・ヤングチャンピオン(秋田書店)
 がぁさん「背後霊24時!」
 本橋信宏・たがみよしひさ「UNDER GROUND」
 宮崎克・高橋ヨシヒロ「松田優作物語」

・週刊少年ジャンプ(集英社)
 荒木飛呂彦「スターオーシャン」 
 尾田栄一郎「ONE PIECE」
 鳥山明「SAND LAND」
 ほったゆみ・小畑健「ヒカルの碁」

・ビックコミックスピリッツ(小学館)
 曽田正人「昴」

・別冊花とゆめ(白泉社)
 立野真琴「カードの王様」

 七月十一日(火)

・女性自身(光文社)
 池田悦子・牧美也子「新世紀悪女聖書」

 七月十二日(水)

・週刊少年マガジン(講談社)
 森田ジョージ「はじめの一歩」

・別冊マーガレット(集英社)
 河原和音「先生!」

・週刊少年サンデー(小学館)
 河合克敏「モンキーターン」
 藤田和日郎「からくりサーカス」

 七月十三日(木)

・SAPIO(小学館)
 小林よしのり「新ゴーマニズム宣言」

・週刊モーニング(講談社)
 秋月りす「OL進化論」
 立川志加吾「風とマンダラ」

 七月十五日(土)

・コミックバーズ(ソニーマガジンズ)
 菊池秀行・斉藤岬「退魔針」
 新谷かおる「日の丸あげて」
 冬目景「羊のうた」

・まんがライフオリジナル(竹書房)
 ももせたまみ「せんせいのお時間」

・ヤングアニマル(白泉社)
 柴田ヨクサル「エアマスター」
 二宮ひかる「ハネムーンサラダ」
 ももせたまみ「ももいろシスターズ」

 この項目を作成していて、そういえば「ゴーマニズム宣言」は漫画だったな、と思いだした。
 思い出したついでに、某サイトさんの小説を学校のホストコンピューターに保存してしまった事に気づき、あわてて削除。危ない。


 二〇〇〇年七月九日(日)

 週刊少年ジャンプのサイトにて行われている「ONE PIECE」のイラストギャラリーだが、その後、2時から5時、及びスペシャルイラスト以外の全てのイラストを回収したため、現在、確認できたものを表にまとめてみた。
 (しかし、ここに来られている方で、この表が役に立つという方はいらっしゃるのだろうか・・・)

 (表は、こちらに移しました)

 そう、よく見ると、すでに壁紙用に掲載されていたものも、25枚の内に入っているのである。詐欺に近いと思う。

 七月六日(木)に読んだ漫画

・kiss(講談社)
 西村しのぶ「一緒に相談したいひと」

・モーニング(講談社)
 秋月りす「OL進化論」
 立川志加吾「風とマンダラ」

・YOUNG YOU(集英社)
 棒野なな恵「Papa told me」


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