過去の研究日誌　八冊目

　二〇〇七年九月二十七日（木）

　メタルギアソリッド４（コナミ）がやりたいな、と思ったが、プレイステーション３が高い。
　しかもその内、新作画像やオマケゲームが追加された版が出るのである。真面目に貯金していたらプレイステーション３も安くなるかもしれない。
　しかしきっと私のスネークはムービーシーン以外は伝説は伝説でもへぼい伝説の傭兵になるに違いない。
　というかまだメタルギアソリッド３のおまけについてきたメタルギア２をクリアしていない。人形地獄を誰も倒さず、発見されずに通り抜ける方法をご存知の方はいないか。

　実はＷｉｉのＯＮＥ　ＰＩＥＣＥもしたいし、ニンテンドーＤＳもＰＳＰも欲しいのである。もはや訳が分からない。

　二〇〇七年九月二十二日（土）

　雑誌「ダ・ヴィンチ」（メディアファクトリー）で紹介されていたので、ガガガ文庫から出ている小説版（小学館）をぱらぱらと読みの、ネットで情報を調べの、で、鬼頭莫宏「ぼくらの」（小学館）の内容を知る。
　きーつーいー。
　家族に知っているかどうか聞いたところ、やっぱり知っていたので二人して「きーつーいー」と騒ぐ。
　でもさっきからオープニング曲を延々リピート試聴しているのだが。

　こういう、未来が狭められた世界観に打ちのめされていると、私が生きていけそうな場所は愛と希望に満ちた話の中にしかないのかと思ったが、よく考えるとそちら方面は既に田中ユタカ「ミミア姫」（講談社）があったのだった。

　二〇〇七年九月十二日（水）

　噂には聞いていたけれど、一度でいいからやってみたいゲームというものがある。
　私の場合、小学生の折に友人宅でちょっとやってみて以来、何故か今まで遊ぶ機会がない「ポートピア連続殺人事件」。
　もう一つは、テレビで紹介されていたのを見て、子供心に面白そうだと思った、ＰＣエンジン「マンホール」。
　調べてみたら、どちらもパソコンからの移植なのだな。

　我が家で、唐突に第Ｘ次「ガラスの仮面」ブームが起こる。続きを待ちすぎて、もはや何回ブームが来たかも記憶がおぼろだ。

　二〇〇七年九月四日（火）

　エヴァの新作が出た記念に、再構成物をつらつらと考えたが、

　ある日、先生の家に、同居している少年、シンジのお父さんからの手紙が来ました。
「シンジ、お父さんから手紙が来ているぞ」
「そこ置いといて」
　シンジはお父さんへの興味が失せていたので、手紙はずっとそのまま放っておかれましたとさ。
（めでたし）

　四行で終わった。
　ちなみに、無理矢理に第三新東京市へ連れて行ったところ、包帯だらけのレイを見て、

「ちゃんと訓練した子でもこうなるのに、僕なんかが出たらあっさり殺されてまうやんけ！」
　シンジは逃げました。
　今では離島で穏やかな生活を送っているとの事です。
（めでたし）

　何故かエセ関西弁。戦ってくれ、シンジ。
　私がゲンドウだったら、「シンジが初号機に載ってくれますように」とお百度参りに行くぐらいに気力が無い。そういう人だったな、シンジは。
　でも、今考えると、無理にでもレイが初号機に載って、シンジが帰った方が世界が平和になった気がする。パイロットが二人きりだったら、案外アスカもレイと仲良くなれたかもしれないし。
　その場合、カヲル君はトウジに迫るのか？（←迫るとか言うな）
　今回の劇場版もトウジの死亡回避話になってくれそうにないのが辛い。

　二〇〇七年六月三日（日）

　先日「紅の豚」のテレビ放送があったが、
「そういや“秘密”の真相はラストのどこかを見ればはっきりと判明すると青春ラジメニアで昔あったな」
　と思い出し、一生懸命見たがやはり見つからなかった。
　検索したら、あっさり真相について解説された所へたどり着く。
　・・・言われてみればそうじゃないか！と頭を抱えてしまうぐらいはっきりと、無いはずのものが有り、有るはずのものが無い。推理小説真相当てのお手本のようだ。

　無いはずが有るもの→島の遠景で、ジーナさんの庭のほとりに赤い飛行機が停まっている
　有るはずが無いもの→昼の庭の情景にジーナさんがいない

　二〇〇七年三月十八日（日）

　そげキングの映像の為だけに「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ　ＳＵＰＥＲ　ＢＥＳＴ」初回限定版を買ってしまった。
　だってそげキングである。あの映像を見たときは、その回のアニメを録画しなかったのを心底悔やんだものだった。改めて見ると、無駄に（誉めています）他の主題歌の映像より描き込みが細かくて笑った。
　妙にフェチズムをくすぐる「ＢＯＮ　ＶＯＹＡＧＥ！」を繰り返し見ていたら、ロビンがビキニを着ているのに腹に傷が無い！という事を発見して打ちひしがれたり、歌は正直ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥに合っていない気がするけれど「明日は来るから」の映像とかが気に入っている。
　皆で歌うバージョンの「ウィーアー！」はサンジの下りで、ゼフのところへ里帰りするサンジを連想して切なくなった。ああ末期だ。
　次はキャラソンのスーパーベストをお願いします（大概にしなさい）。

　実は最近、雑誌はきちんと読んでいたものの単行本を買っていなかったので、今年の劇場版を観に行ったのと前後して、「日刊ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」状態で毎日一巻ずつ買っていたのだが、一週間以上続いてしまった。
　いつから買っていなかったんだ！（一昨年からでした。申し訳ありませんでした）
　単行本で読み返すとロビンの過去の悲惨さがいや増して、「どこがそう不幸でないんだ、自分は鬼か！」と雑誌感想の自分に突っ込みを入れる。
　そげキングの他は「男は外見」と断言する漢なギャザリンさんが素敵だ。それと一撃で敗れたのに妙に強い印象が残ったＴボーン大佐。大佐で表紙連載をやってください。
　というかエネルが限りない大地に到着する表紙連載が行われるとは思わなかった。
　しかしロビンを凍らせていた場面から思っていたが、青キジとロビンのやり取りは一々色っぽい。クロコダイルとで色々考えていた、ロビンに幼少時から関わっていた、という事を青キジ氏の場合は本当にやっていらっしゃった事からしてよろしい（今はもうここを読んでいらっしゃらないと思いますが、私に青年クロコダイルと幼少ロビンの萌えを教えてくださった御方、お元気ですか？）。クロコダイルがいなかったらうっかり青キジとロビンにはまっていたことでしょう。
　あ、クロコダイルの生死は大して心配していない。ボンちゃんがいるから。というかボンちゃんが一緒というだけで、将来、脱獄どころかルフィ達と共闘という有り得ない夢さえ抱きかけてしまうが、そこまでしたらビビが可哀想だからないだろう。
　・・・本当はクロコダイル対ロビンの再戦、という予想の方が確率が高そうに思っているが、そんな事態になったら今度はロビンが一撃で仕留めそうなので、そんなことになったら悲しいのを紛らわせているだけなので上の妄想は本気にしないで下さい。

　劇場版はクロコダイルとロビンの楽しいやり取りがことごとく省略されていたので悲しかった。さすがに最後のあれは省略されなかったが。時間の都合とはいえ出番がなかった登場人物も結構あったので、その方々のファンの人達には心から同情します。
　改めてアラバスタ編をおさらいすると、「宮殿を爆破する」というビビの案が結末への複線として生かされていなかったのが残念だったか。「実はクロコダイルを宮殿におびき寄せる為の嘘」だったらビビが切れ者だったが。
　ルフィとビビのやり取りは大いに楽しんだ。ビビはルフィを巡る人間では、実は唯一対等の人間だと思う。ゾロ以下、船員はある意味ルフィに依存しているし。依存はこの場合、悪い意味では言ってはいない。コビーは最終的にはルフィの最大の敵にして親友になると思うけれど、まだまだ先に話だし、というかコビーが六式を使えていたのにはさすがに突っ込んだ。

　それにしてもドラゴンがお父さんだったのは予想通りだったが、ガープ中将がじいちゃんというのは不意打ちだった。こうなるとばあちゃんとお母さんも生存中なのか、ルフィ？ついでにお母さんの姓がポートガスなのか？
　大変気になるのに次の雑誌はお休みなので、とても辛い思いをしつつ一週間を過ごす事にする。

　二〇〇七年三月十二日（月）

　かのアレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」、岩波書店の完訳版を読んだ。

　　ヴィルフォール関連で一番悪いのはノワルティエ爺ちゃんじゃないのか！？
　と禁断の疑問で幕を開けるが、多分父親があの傑物でなかったら、ヴィルフォールはずっと平和に小悪党として人生を過ごせたはずだ（・・・あれ？）しかし密かに作品中、一番女性にもてていたんじゃないのか、ヴィルフォールは。
　それとアンドレアは長くない。きっとうっかりトイレで転んだ打ち所が悪くてあえなくなるタイプだ、あの男は。ドブレーも「俺は大きな男になる」と決めておいて、結局大きくなれないまま人生を終わる。
　後、メルセデスの迎えた結末が納得がいかない。エドモンではなくてアルベールを選んだ段階で、エドモンと道が完全に分かれてしまったのは仕方ないとして、エドモン連呼でフェードアウトはどうだろう。もう少し穏やかなものにしても良かったんじゃないだろうか？ダングラールでさえ未来だけは残ったという事で、まだ救いがあったのに。おかげで彼女を完全に忘れてエデと幸せになる伯爵が最後の最後でちょっと嫌いになってしまった。
　エドモンを陥れた中でもっともあくどかった、つまり神経が太いダングラールだけが復讐を受けた中で一番ましな結末を迎える、というのは何だか現実味がある。この結末に不満は無いけれど、ダングラールはどうなったんだろう？何となく、ヴィルフォールと同じく己を失った妻を密かに引き取って世の為献身的に、かつ静かに暮らしている内に、第一線で活躍する娘と再会し、ユージェニーはあまりの父の変貌振りに驚嘆する、という図が想像される。
　そういう結末に時折本当になったりするから、神や宗教ってずるい。
　旅立ったエドモンが最初に目指した先がアルベールのそれと同じで、彼の赴任が出来るだけやさしいものになるよう何らかの手を打った事を心から祈る。

　二〇〇六年九月八日（金）

　エヴァの新作が作られるそうだが、ゲンドウとレイがどうなるかにしか興味がない事に気付いて愕然とした。
　あ、冬月さんは今度も思いを成就させてあげてください。そこは大事です。
　それとマヤ→リツコにはどういうことかあまりときめかないが、リツコ→ナオコにはわずかな材料しかなかったのに未だにもの凄くときめく。何故だ。

　二〇〇六年五月十七日(水)

　風の噂で、と言いたいところだが真相は久し振りに読んでみたら、最新の森川ジョージ「はじめの一歩｣（講談社)がえらい事になっていたので慌てて読んでいなかった分の単行本を読む。板垣一家訪問の巻からなので二十巻以上読んでいませんでした。ごめんなさい。どうして皆で野球をやっていたのかの謎もやっと解けた。
　しかしトミ子さんが絶世の美女に見えてきて困った。もっとも顔の造作は置いておいて、肌つやも体型も無論性格は言うに及ばず完璧に美女の範疇なんだがトミ子さん。
　その後、やっぱり面白いので今までの巻もぱらぱらと読み返したが、下手をすると最初から真剣に読み返す羽目に陥るのでほどほどでやめておく。
　会長のユキさんへの最後の言葉は、告白でもあったのだとやっと気付いた。でなかったら猫田さん振ってでも告白するわな、ユキさん。「そんな事言わないで誰か大切な人を見つけて下さい」と言わなかったのは女として偉い。
　星野さんの馬鹿ー。（漫画が違います）
　ところでこの漫画の最終戦はまあ順当に一歩対リカルド･マルチネスだと思っているのだが、そこに至るまでどうなるんだろう？
　正解への道が無い久美の苦悩の答えも何とかしてあげて欲しいものである。
　板垣家のギャグセンスは・・・今のままでいいか。

　二〇〇六年五月七日（日）

　久しぶりに大阪のとある催し物に行ってみたのだが、好きな作品の本はあっても好きなカップリングではない（久し振りに行ったらＯＮＥ　ＰＩＥＣＥのよく行っていたサークルさんもいなくなり、男女カップリングもナミ関係のみしかも半数近く年齢制限あり、ということになっていて寂寥感に襲われた）、気に入る内容ではない、それ以前に好きな作品の本がない、等々であまり買えなかった。
　私の嗜好が変ったのではない事はろくに内容も覚えていないのに殿方本を買ったり好好爺本を買ったりした事で立証済みだが、今にして思えば気に入っている作品のノーマルなギャグ本ぐらいは買い揃えても罰は当たらなかった気がする。
　それでいわゆる創作系の方へ行ってみたが、気楽な旅行記ものしか買えなかった。　一番の目的の本は変えたから満足しているけれど、夏は行くのか分からない。まずはお金を貯めよう。

　二〇〇六年三月二十一日（火）

　本日はお子様方に遠慮しつつＯＮＥ　ＰＩＥＣＥを観に行く予定である。これを打っているのはまだ午前様なのできちんと起きられるか心配だ。

　「エアマスター」の最終回を読んだ。
　格闘漫画の最終回としてはどうかなあ、思いつつも、摩季とジュリエッタの関係が好きな私には予想をはるかに超え過ぎた衝撃の展開であった。流石あの宇宙規模の告白をした男とそれを蹴った女だ。
　というかこれでいいんだろうか。もうしばらくは摩季は追いすがってくる退院後のジュリエッタを楽しく叩きのめすといい。

　二〇〇六年三月七日（火）

　部品交換をしたら直った。やれやれ、である。

　現在、本格的に働いているが、最寄り駅近くに本屋があるので行ってみたら、百星聖戦紀が全巻揃っていた。
　勤めている間は主にそこを利用するのが決定する。

　二〇〇六年三月四日（土）

　以前、パソコンがいかれた（と思ったらちょっと違ったが）と思ったら、次はＣＤを読み取るところがいかれたらしく、今度こそ部品交換である。またかデ○。

　数日前、久世光彦氏が亡くなったのを知る。絶句。

　二〇〇六年一月二十九日（日）

　いつの間にか「メタルギアソリッド３　サブシスタンス」（コナミ）をしっかり手に入れて、ＶＥＲＹ　ＥＡＳＹでクリアしている。
　軍人を動かすので、人を殺さなければならないゲームなのかなと思っていたら、麻酔銃やＣＱＣという便利なものがあったので、殺さなくて済むと知り安心して進められた。おかげでノーキルだ。・・・麻酔銃を撃たれてバイクから転落したところを戦車に巻き込まれた人とかはおまけ劇場ことシークレットシアターのミラクルな力で生きながらえたんだろう、きっと。
　人に見つかる前に沼にはまって死亡させるという、あまりにも稚拙な腕に加えて、膨大な操作手順を覚えきれずに見切り発車したため、中盤に差し掛かった時に初めてＲ１を押すと銃を撃つ時の細かい調整ができるということを覚えたり、終盤近くに「その人物と戦う時はＣＱＣが有効だ！」と言われて、それまでは偶然かけられたＣＱＣを意図的にかけられずに数回ゲームオーバーにしてから「ＣＱＣってどうやるんだっけ？」と説明書を改めて見て知ったりと、色々と間違っている遊び方をした。
　同封のメタルギアもＥＡＳＹでクリアした。潜入時の音楽が耳から離れない。
　３もレベルをＥＡＳＹにして改めてやっているし、メタルギア２を挑戦しつつ、腕が上がったらメタルギアソリッド１を手に入れてみようかな、と思っている。
　凄く未来の話になりそうだ。

　二〇〇五年十二月三十一日（土）

　今年ももう終わりである。作品の更新ができなくてごめんなさい。
　本当に色々な事があった一年だった。「百星聖戦紀」の新刊を手にし、「サクラ大戦５」もどっぷりとはまった。
　しかし私にとってここに書くような事で最後の大きな出来事といえばあれであろう。
　めでたく先日、「ペリーヌ物語」をＤＶＤに録画できた。これでいつでも楽しめるので嬉しい限りだ。
　ただしマロクール村の後半のみである。前半は見ていてペリーヌにとって悲しい事が多すぎて見られないのであった。
　これで「ペリーヌ物語」こと「家なき娘」については一段落だ、と思っていたら、偕成社から新訳で完訳版が出ていたという情報を得た為、もう少し続く。

　来年最初の目標はコナミ「メタルギアソリッド３　サブシスタンス」を手に入れる事である。通常版では駄目なのである。何故ならメタルギアの情報など何一つ知らなかったあの日、パッケージの絵を一目見た時に購入を決意したからだ（ちょっと待て）。
　手に入れてもゲーム進行は序盤でけつまづきそうだ。
　では皆様、良いお年を。

　二〇〇五年十二月十九日(月)

　最寄の図書館にて。
「すいません、キャプテン･フューチャーの九巻、検索したら館内にあるとの事ですが、文庫コーナーになかったんですが」
「しばらくお待ち下さい。・・・(中略）・・・ございませんね、申し訳ありませんが、こちらの方で探しますので予約という形でよいでしょうか？」
「はい、分かりました」

　で、翌日。
「○○図書館の者ですが、八崎節子さん（仮名）は」
「はい、私ですが」
「キャプテン・フューチャーの九巻ですが、どうやら盗まれたようなんです。一回も貸し出していませんし・・・」
「最低ですね。分かりました・・・」

　以上、昨日あった実話。宇宙の平和を守る話の本を盗むとは何事か。
　犯人はすぐに図書館に返却するように。

　二〇〇五年十二月十一日（日）

　どうやら「ホテル･ルワンダ」を観に行ける、一番近い場所はシネ・ヌーヴォ九条のようである。一度行った事があるが、住宅地の中にひょっこり現れる映画館だったのが面白かった。
　一番興味深かったのは、第七藝術劇場に至るまでの愉快な店々だったが。

　先日、やっと川上弘美「センセイの鞄」（文藝春秋）の文庫本を手に入れた。今年は久世光彦「蕭々館日録」（中央公論新社）の文庫本も手に入れられたし嬉しい。
　本当はハードカバーで手に入れたかったのだが、その辺りは我慢しなければなるまい。
　後は竹内真「カレーライフ」（集英社）の文庫本が欲しい。
　同じく竹内真「粗忽拳銃」（集英社）の文庫本解説で流々亭天馬のモデルが雷門獅篭氏だと知った時は参考資料の中に「風とマンダラ」（講談社）があったとはいえ、少し驚いた。

　最近、見ていて噴き出したのは、平井堅「ＰＯＰ　ＳＴＡＲ」のプロモーションビデオか。楽しそうだ。

　二〇〇五年十月十七日（月）

　「ホテル・ルワンダ」の日本公開が決定したようで何より。

　ソード・ワールド関連の本を読んでいた縁が回りまわって読む事になった、金庸「秘曲　笑傲江湖」（徳間書店）全七巻を読み終わった。
　とりあえず図書館で借りてきた一巻に手をつけるまでが大変だったが、読み始めたら一気に読み、図書館に次巻を借りてくる、を繰り返した。一度に全巻借りなかったのは、そうしたが最後、朝の光で最終巻の最終頁を読むことになるのは目に見えていたからだ。
　武侠小説は読んだ事がなかったが、こんなに楽しく読めたのは久し振りかもしれない。
　とにかく人が死ぬ。どんなに強い人でも、複線どころか二頁前まで予兆もなかったのにあっさり死ぬ。「そんな理由で死ぬの！？」という人もいる。無名の人達の扱いもかなりのもので、良心の呵責などという甘ったるい事は通じないのである。求められるのは度量があるかないか、それだけだ。最初は面食らったが、理解できると味わい深い世界だった。
　この話の主人公は文句なくいい奴だ。桃花六仙も物騒且つ漫才もこなすという楽しい人たちだし、女性陣が残らず強いというのも嬉しい。私のお気に入りは莫大先生だったが。何故先生だけ先生付きで呼ばれているのだろう。
　これをきっかけに武侠小説をもっと読もう、と思ったが、とりあえず他に借りてきた本を先に読むことにする。

　二〇〇五年九月二十二日（木）

　ＰＳ２版「サクラ大戦３」をちまちまとやっていたが、昨日、クリアした。まずはコクリコで。私は姉さんと呼びたくなる人を最初に選んでしまうらしい。コクリコ、最も年少だけれど。
　１よりは分量が少なかったのでさくさくと進められた。その分フリー移動で誰とも会わずに時間切れという寂しい事があったりもしたのだが、ま、それはそれで味だからいいか。
　残念なのは戦闘が簡単すぎる。フロントミッション２を最初の戦闘しかクリアできていない私が言っているのだから、相当ではないだろうか。せめてクリア後に難易度調整が出来ればなと思っていたが、もしかして戦闘で苦労したい人は皆に嫌われるようにして戦闘に入っているのだろうか。
　しかし、華撃団メンバー含めて、エンディングで特別な絵があったのはタレブーさんとエビアン警部だけだったのはものすごく情けない。
　二周目はグリシーヌでクリア予定。

　二〇〇五年八月二十一日（日）

　はい、いつかもやりましたが、「百星聖戦紀」新刊を読んで感想など。

　まずはダウト。
・「シェイリス」が「シャイリス」、「ラートライト」が「ラーシライト」になっている所がある
・９巻の段階でキッツァは「あと三か月は目覚めない」となっていたのに、・・・根性で起きたという事で。
・一番見逃せないダウト、Ｐ１３９末行から二行目。

　今回は、登場人物が積極的に人の死に関わっていて、今までも金塊強奪やル・ルー戦、ファンラン炎上、カルギガル制圧等でも結構人が死んでいるのに、ゴード達がスカラトゥスの兵に強襲をかけた下りとか、ルシアーナやセリュート達の先導で暴動が起きた下りとか、そして当然ロイエーヌ戦を読んで、今までになく衝撃を受けた。
　多分、読んでいる私の側が何か変わったのだと思う。読み終わった時は、全十巻で死んでいった人たちを悼みたい気分になった。
　星達が動かなければ、死ななかった「かもしれない」無名の人は、これからも出て来る。
　でも、星達が動かなければ、死んでしまう「かもしれない」無名の人も、いる。
　本当に、星の人々はどうしたらいいんだ？

　現在、「完結おめでとう記念・登場人物へのコメント集」を作成している。
　そういうのはさくさく進むのが少々情けない。

　二〇〇五年八月十九日（金）

　先日行った書店で、鳥山明「ドラゴンボール　完全版」（集英社）の宣伝用ポスターが配られていたので貰って帰ってきたが、登場人物一覧になっていてこれが楽しい。

　問題

１　亀仙人と鶴仙人の師匠の名は？
２　最終話の段階で、地球の神様は誰？
３　「ベエ」って誰？

　等と色々と作れる。
　ところでブルマのお母さんの名前が載っていないのだが、「スキャンティ」ではなかっただろうか？

答え

１　武泰斗（ぶたいと）
２　デンデ（ナメック星人の生き残りでしたな。・・・ピッコロもだけれど、その内卵を生むのか？）
３　ミスター・サタンとブウが助けた犬の名前

　二〇〇五年七月三十日（土）

　息をつく間もなく、続いてnanaさんからシネマバトンをいただいた。

・最後に映画館で観た映画
・一番泣ける映画
・期待はずれだった映画
・お気に入りの映画５つ
・次にバトンを回す人

・最後に映画館で観た映画

　家族と観に行った「交渉人　真下正義」。「踊る大捜査線」シリーズは映画版の２からしか観ていないという体たらくだ。
　何となく今年はレンタルと試写会のみの人になってしまっている。

・一番泣ける映画

　「ビッグフィッシュ」で大泣きした。
　悲しくて泣いたのではないので泣いた気がしないがとにかく泣いた、という謎の涙だったけれど。
　記憶をたどると、悲しくて一番泣いたのは「顔」か。

・期待はずれだった映画

　「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。
　感動できるって聞いたのに、私には合わない性質の映画だった。巡り会わせが悪かったんだろう。

・お気に入りの映画５つ

「千年女優」　今までに見ていない種類のアニメが見たいな、と思っていた頃に出会った作品。主人公の数十年にして千年の回顧録、という騙し絵の世界なので観ている間、気が抜けない。これだけ一つの事を思いつつければ本望だろう。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ　お気に入りというか、映画というとまずこれを思い出すので挙げた。レンタルショップなんて夢の夢だった頃、テレビ放映されたこれの１が録画されたテープを何度も見返した。

「酔拳」　無論ジャッキー・チェン版。アジア映画も選ばねばと思って、よくよく考えたらこれを「面白かった映画」として記憶しているのに気付く。師匠とか、「酔っ払う」と「カンフーをする」事の両立が良かったのだろう。・・・もしかして最後の極意が良かったのかもしれないが。

「シャンプー台の向こうに」　アラン・リックマンは今のところこれ。老若男女が入り乱れ、人間の感情の機微が丁度いい位置におさまっている。ヘアドレッサー大会、という、私には未知の世界も見ていて楽しかった。エンドロールを毎回飛ばさず観るのもこれだけ。とりあえずご一緒に、「黙れ」。

「エリザベス」　日誌でも何度も取り上げているから今更という気もするけれど。この映画でジェフリー・ラッシュが出ている映画を観るようになったが、今見てもウォルシンガムの色気は只事じゃない。しかし何より、ケイト・ブランシェットのエリザベスあっての作品。彼女が中心だからこそ他の登場人物も生きてきている。

・次にバトンを回す人

　尾崎さん、しまぷ（う）さん、ぢょりぃさん、 bleadさん、日立えりさん、なじさん。

　相互リンクしていても日記がない方もいらっしゃったりして、少し焦った。次に回ってきたら、ここで止めるか、こちらからの一方的なリンクであるのも忘れて回さねばなるまい。
　あ、「美女と野獣」ディズニー版入れるの忘れてた（名作らしいジャン・コクトー版は見ていない）。それと宮崎駿作品ベストは「ラピュタ」。

　二〇〇五年七月二十八日（木）

　ＳＯＵさんからチェーンバトンを頂いている事に一月以上経った今になって気付く。ＳＯＵさんごめんなさい。

１　現在所有しているコミック総数
２　現在定期的に購入しているコミック
３　好きな漫画適当に
４　思い入れのあるマンガを適当に
５　バトン渡す人

１　現在所有しているコミック総数

　本棚のわずか一角を占めているＢＡＳＡＲＡだけで２７冊あるから、２００冊は固い。このまえ整理したばかりなのに。

２　現在定期的に購入しているコミック

「ミスター味っ子Ⅱ」　初代は原作もアニメも好きだったので読んでみたら、二代目は初代原作では有り得なかったストーリー漫画展開になっている。数々の謎と複線が（投げっぱなしではなく）散りばめられている。続編物では今のところ一番好きだ。

「闇のイージス」　天使完結編の、気絶させられた天使が目覚めた次の見開きは、最近の漫画で一番鳥肌が立った。復讐の解決策の一つが封じられた今、雁人の行く先がどう収束されていくのかが気になる。

「沈夫人の料理人」　料理漫画にはこういう描き方もあったんだ、と目から鱗が落ちる話。奥様の苛めっ子っぷりと、それ以上に李三の苛められっ子っぷりにときめけるかがこの作品のファンになれるかの分かれ道だろう。私はもちろん大好きだ。

西村しのぶの漫画全部　舞台となっている県の人間だから。私はこんなにお洒落な女子大生ではなかったが。事件は起きているようで起きていなく、か弱いようで実はとことんたくましい人々が良い。「一緒に遭難したいひと」の２巻が手に入らない。

「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」　言う間でもなし。オマツリ男爵も良かった。ロビン戻って来い。

３　好きな漫画適当に

「仮面のメイドガイ」　メイドが出て来そうな漫画は何となく書店で目に留めるようになってから数年、表紙買いしたのはこれだけ。コガラシは当然の事、彼に制裁を加えられるフブキさんも素敵なメイドだ。私のメイドへの認識は間違っている。

「月下の棋士」　いつか読もう、と決意してから数年、やっと読み始めたら一気に勢いのまま読めた。各キャラのモデルとなった棋士でご健在の方は読んでどう思ったかが少し気になる。

「ヒカルの碁」　少年漫画とは思えぬほどの渋い殿方の豊富さは今読んでも眩暈がおきそう。これを読んでゲームも買った結果、囲碁の遊び方がほんの少し掴めたので大変感謝している。後はチェス漫画と軍人将棋漫画だな。

「燁姫」　「ゼロ」も「ギャラリーフェイク」も好きだが、私にとって芸術を題材にした漫画といえばこれ。未だに燁姫より大人になれたとも度胸がついたとも思えない。燁姫、１０代なんだが。「緋の稜線」も「口紅コンバット」も、原作付きだけれど「古城のロマンス」も好きだ。

「昴」　今でも全力を込めて叫べる、「ワーニャあ！」彼の為にも是非連載再開を。でもこのまま続けると昴がもっと不幸の深淵に落ち込んでいきそうでならない。というか確実に落ち込んでいくのだろう。

４　思い入れのあるマンガを適当に

「アクトレス」　生まれて初めて自分で本屋まで行って買った漫画。茨道の恋好きは小学生の頃からだったのか私。滝川さん以上に思い入れのある漫画の女性キャラは今後も多分現れない。一度人にあげたが、後に買い直す。

「ジーザス」　言い回しを読み返しては「次の巻はどこだ！」と夜中にごろごろ転がっていた思い出が。愛蔵版を持っているが通常版の最終巻表紙を収録して欲しかった。「ホタルロード」も好きだ。茨道だから。

「エラン」　子供達が自分達の国を作ろうとする、という気高い理想と、その為に商売をして少しずつお金を貯める、という地道さとの落差がたまらなかった。他作品で火付けの柳さんの安住の地が見つかってください。

「小さなお茶会」　特に何か起こる訳でもなく、淡々と物語の世界に浸れる作品。登場人物が猫の夫婦というのもまた良し。復刻されるまで高値で古本屋に置いてあった通常版を指をくわえて眺めていた。

「銀河鉄道９９９」　最初に読んだ時から心の何かに触れっぱなしの名作。アニメ版はまともに見ていないので「鉄郎の銃のナンバーが変更されている！」とか細かい事が気になる気になる。

５　バトン渡す人

　naryさん、カルネアデスさん、ステラさん、稲葉さん、 Ragさん。

　・・・今更なんだが、並べてみると少年・青年漫画ばかりだ。
　好きな漫画、他には「ＢＡＳＡＲＡ」「ＮＡＮＡ」「げんしけん」「高校デビュー」「スィートミッション」「ＯＮＥ　ＯＵＴＳ」「エマ」「いばらの王」「放浪息子」「海皇紀」「ｃａｐｅｔａ」思い入れのある漫画の中に「め組の大吾」も入れたかった、川原泉全部、あ、「フェダーイン」もだ。

　二〇〇五年五月二十一日（土）

　山本弘「時の果てのフェブラリー」（角川書店版）を読む。
　本筋など時の彼方にのけて（のけるな）「アランか、フェブラリー！」と混乱する。

　二〇〇五年五月十五日（日）

　先日、通販で「ああっ女神さまっ」と「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」劇場版と「キングゲイナー」の主題歌を入手する。
　「キングゲイナー」は某店でイントロ段階で「あ、これは」と思っていたらタイトルを連呼したので、「・・・買いだな」と決める。
　・・・年頃として何かが間違っている気がそろそろしてきた。

　quick timeのインストールに失敗して、配布元の相談員さんと（電話からパソコンまで遠いので）怒鳴りあって友情を深めつつインストールする。
　で、「ハリー･ポッター」最新作の予告編を見たが、ゴブレット、こう、炎で今にも溶けそうなぐらい熱そうな色合いを想像していたのだが。４作目は原作よりもザ・対決の色合いが強まりそうだ。
　で、最後の声は・・・だな。

　最近、欠かさず見ているものというと「エマ」と「チャングム」か。「チャングム」は後半年以上続くと分かっているが、「エマ」は何話予定なのだろう。

現在の日誌を見る
 研究室入り口に戻る

過去の研究日誌 八冊目

過去の研究日誌　八冊目