作・カルネアデスさん
「プリン2」
先ずは情報が必要‥‥情報収集か。
じぃの部屋かな‥‥やっぱり‥‥。
「ぴぽっ‥‥」
‥‥‥。
‥‥‥。
‥‥‥。
‥‥‥。
‥‥‥。
‥‥‥。
パスワード‥‥か。
じぃの事だから‥‥。
『ぷりん』えんたー。
『ロック解除』ぴぽっ♪
‥‥やっぱりか。別にイィけどね。
昔とパスワード変わってないぢゃないの。
何度かばれて怒られたんだけど、少しの間だけパスワードが変更になって結局これに返り咲きなのよね。
‥‥はぁ=3
さてと気を取り直して‥‥じぃは何処に居ても日記はリアルタイム更新だったわね。
どっこに居るのかなぁ♪
「がちゃん!!」
「ぎくり!!」
しまった、ばれた?!
「真弥子様?!」
「‥‥‥‥‥へ?」
「ご無事だったのですね!!」
鼻息荒く私に迫ってくる侍女。
「いや、私は‥‥」
ちらりと目に付いた鏡に真弥子さんが映る。
‥‥そうか、今の私は真弥子さんだったんだ。
と言うか、変装そのままでじぃの部屋に来てしまっていた。
よく目撃されなかったものだ‥‥感心している場合ぢゃない。
私自身でつかまっても、真弥子さんとしてつかまっても結果は同じくして自由は無くなる。それだけは拒否するんだから。
「ごめんなさい!」
私は侍女が触れる一歩手前で身を翻し、まさに虫取りアミをかわす蝶のように部屋を飛び出した。
ぬかったわ、そっくりなのは良いけど、今のは不味かったわ。
早く私に戻らないと‥‥。
「きゃぁ!!」
‥‥今度は何よ。
「前国王が?!」
‥‥カツラを脱ぐ所を見られたらしい。
黒髪から金髪へ、ヅラなのに。何でそうなるのよ!!
ん、前国王? 確かこの前作った制度で、万に一つ真弥子さんから前国王が出てしまった時用に特務機関、作ったわよね。
‥‥不味い!!
自分で作っておいてなんだけどアレは洒落にならない。
私はさっそうと、なりふり構わず王宮の「カベ」を越えた。
一国の長から逃亡者に成り果ててしまった気がした。
当初の目的って何だったっけ?
今はそんな事考えている余裕無いわよね。
とりあえず逃げる事にした‥‥けど、何処に逃げようかな (^^;
・・・プリン、目的は小次郎にさらわれた真弥子と入れ替わることですよお。
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